平成16年度活動実績

会の主な活動、新聞等に掲載された関連情報

平成16年11月28日(日)府中グリーンプラザ6階会議場において、当会主催で、
「第8回 交通事故解決のための勉強会」が開催いたしました。

これまでも、高次脳機能障害者の団体と共催をして参りましたが、今回は3団体(NPO法人脳外傷友の会「ナナ」、高次脳機能障害者若者の会「ハイリハ東京」、頭部外傷等重度後遺障害者家族の会「わかば」(以上順不同))ものご協力を仰ぐことができました。
当日は、当事者と、その家族73家族、協力弁護士17名のご参加をいただき、10時半に開会、北原代表の挨拶の後、勉強会へと進みました。その中では、当会の目的と特長、新聞記事から見た日本の現状と、被害者の損害回復についての話や、当会が支援した判例紹介がありました。
日本の現状では、公共の福祉をあてにするのは限界があり、加害者によって重度の障害を負わされた者としては、その損害を自らの手で回復し、経済的な損害回復を行う必要性を説きました。別室では、その間、法律相談が行われ、46家族が相談をいたしました。

昼食を挟んで勉強会、法律相談共に続行され、14時に、「ナナ」の大塚理事長のご挨拶を皮切に交流会となりました(その間も、別室では法律相談が続いておりました)。交流会では他に、当会特別会員でジャーナリストの柳原三佳さんの挨拶や、参加家族が、事故状況や現在の辛い状況をマイクを通して話したり、個人的に話をして、交流を深めたりする時間がもたれ、「勇気をもらった」「自分だけが大変なのではないのだと感じた」という感想をいただきました。

別室にての法律相談終了後には、各協力弁護士からの挨拶があり、弁護士としても損害回復のために最大限の努力をしたいと思っていること、会員同士協力し、励ましたり情報交換を行ったりして、自らが主体となって解決に向かってほしいことなどを述べられました。

勉強会終了後には、場所を移して懇親会がもたれ、交流会での親交をさらに深めたり、交流会で話せなかった人達と語り合ったりする場となって、大いに盛り上がりました。

平成16年10月31日(日)全国遷延性意識障害者・家族の会発会式に参加しました。

10月31日(日)に東京国際フォーラムにて発会式があり、佐藤理事、児玉理事が出席。翌11月1日(月)には同会代表の方達と厚生労働省に行き、大臣と会い要望書を提出してきました。

平成16年10月3日(日)、「犯罪被害者支援の日第2回中央大会に参加しました。

昨年から10月3日が、「犯罪被害者支援の日」と定められましたが、今年も、東京都千代田区、共立女子大学・共立講堂にて、10月3日(日)に第2回中央大会が開かれました。 全国被害者支援ネットワーク主催、日本財団他各基金協賛・協力、警察庁・法務省後援のもと、全国自助グループ13団体が共同参画いたしました。あいにくの雨模様でしたが、昨年同様に当会も代表・理事をはじめ会員が25名も参加、多いに活躍致しました。

地下鉄サリン事件被害者の会・代表世話人である高橋シズエさんが講演を行い、共同参画13団体のうち5団体から、「犯罪被害者の声」として、発表・報告がありました。その中で、当会理事の鬼澤雅弘さんが当会を代表して「根本事件を通じて~交通事故犯罪被害者の実情」を訴えました。

また、同大会では、
  1. 犯罪被害者支援機関に対する財政的支援の充実
  2. 犯罪被害者の被害回復と生活支援の充実
  3. 犯罪被害者の二次被害と再被害の防止
  4. 犯罪被害者の司法参加推進、被害者への情報提供充実
  5. 犯罪被害者基本法案の制定
を主な柱として求める、11の項目からなる決議が採択されました。

大会終了後には雨模様にもかかわらず、今年も参加団体による街頭行進を行い、「犯罪被害者支援」を訴えました。当会も多数の会員が『交通事故後遺障害者家族の会「Koisyo」』やメッセージのパネルを掲げ行進致しました

平成16年10月2日(土)、
交通事故被害者の正当で且つ有利な損害回復を目的とする勉強会(仙台市にて)を開催しました。

10月2日(土)、宮城県の仙台市立体育館にて、北原代表が講師となり交通事故被害者の正当で且つ有利な損害回復を目的とする勉強会(11時より16時半まで)を開催し、14時より協力弁護士が参加して法律相談を行いました。その後、徒歩5分の場所にある仙台療護センターを見学し、東京への帰途につきました。

関東圏以外の皆様が勉強会や法律相談に東京まで来ることは、なかなか難しいのが現状なので、今回、関東以外で、勉強会・法律相談を開催することができたのは非常に意義深いものがあったと思います。ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

平成16年6月20日(日)、日本青年館中ホールにおいて第3回総会が行われました。

北は北海道から新潟・富山、西は四国の愛媛から神戸・大阪など、全国各地からの被害者家族だけでも69家族112名が参加なさいました。協力弁護士15名による法律相談が38組ございました。 また更に、特別会員のジャーナリスト;柳原三佳さん、他団体からは、千野さん(木の芽の会)、大塚さん(ナナの会)、山田さん(バイク研究会)、大阪大学医学部生の西山さん(卒論のため研究見学)にもご参加いただきました。

マスコミ各社(毎日新聞社、NHK、TBS、テレビ朝日。総会の模様は、早速当日24時からのテレビ朝日系列のニュースで放映されました)、フリージャーナリストも取材に訪れ、会場は、総勢130人以上で賑わいました。

北原代表の挨拶にはじまり、他団体代表の方々からご挨拶をいただきました。午前中は総会議事が行われ、2003年度事業報告、会計報告、2004年度事業計画、予算計画が報告され、会員の承認を得ました。

その後、役員紹介、「遷延性意識障害者、高次脳機能障害者についてのアンケート集計結果が報告され(7月8~9日に筑波で行われる全国遷延性意識障害者・家族の会で資料提出予定)、並行して別室では法律相談が行われました。午後は、北原代表を講師とする勉強会が行われ、その後、会員同士の交流の時間がもたれました。

総会終了後は、60名の方々が懇親会に参加し、レストランからあふれそうでした。朝からの行事で皆さんお疲れにも関わらず、ここでもさらに話は尽きず、弁護士さんも交えて、他では相談出来ないことや、ここならではの情報交換に大いに盛り上がっておられました。夜も7時を回り、とうとう散会となりましたが、「来て良かった。いいお話が伺えた」、「とても大事な事を教えて貰えて本当に良かった。来ていなかったら知らないままでした」などと、声をかけていただきました。今までお辛い事ばかりでしたでしょうに、笑顔でお帰りになる皆様をお見送り出来たことは、冥利に尽きる思いでございました。

代表はじめ、ご尽力いただきました理事の方々、全くの無料で惜しみないご協力を頂きました弁護士の方々、そして、何よりも、熱心な会員の皆様に多数ご参加いただきましたことにより、大盛況のうちに終えることが出来ましたものと、深く感謝致しております。皆様、ありがとうございました。

平成16年5月3日(金)付けの読売新聞(多摩版)に、北原代表のインタビュー記事掲載

自身の家族の事故をきっかけとした北原代表の活動、当会設立の経緯、交通事故後遺障害者支援のために訴えていかねばならないことなどが紹介されました。マスコミ等に取り上げられることにより、交通事故後遺障害者支援活動に弾みがつくものと考えます。